真面目に勉強しているのに、なぜ成績が「伸びる子」と「伸びない子」に分かれるのか?その決定的な違い

勉強法

うちの子、家では一応ちゃんと勉強できているようなんだけど、テストの点数はイマイチなのよね・・・

勉強のやり方が悪いのかしら?

こんなお悩みを解決します。

 

♦本記事の内容

  • 勉強しているのに成績が伸びない子の原因は?
  • 成績が伸びる子と伸びない子のちがいとは?
  • 勉強していない子が気を付けるべきポイントは?

一見、真面目に塾でしっかり勉強していたように思っていた子が全然伸びていない・・

よくあるシーンです。

今回は、真面目に勉強しているように見えるのに、「成績が伸びる子」と「成績が伸びない子」とで分かれる違いについてお伝えしたいと思います。

「点が伸びる子」と「伸びない子」の決定的な違い

伸びた生徒と伸びない生徒の勉強に取り組む姿勢や進捗をふりかえってみると、決定的な違いが見えてきました。

  1. 問題集の「解説部分」をしっかり読めるかどうか
  2. 答え合わせのときに、自分の間違えに気付かずに丸をつけてしまっている
  3. 努力と理解度の質の違い

1 問題集の「解説」をしっかり読めるかどうか

まずは、点数が伸びている生徒は、普段の勉強のときから間違えた個所の「解説」をしっかり読んで、理解しようと努めている、という特徴です。

逆に、伸び悩んでいる子は間違えた問題があっても、丸付けだけして次の問題に進めて解説をじっくり読んでいない、という傾向にあることがわかりました。
これではせっかく問題量をこなしても、単なる「作業」だけになってしまい定着しづらいです。

解説には、解答が出される過程が書かれており、読むだけで勉強になることが多いです。
また、解説を読んでなぜその答えになるのかをじっくり考えることで、記憶の定着が図られるというメリットもあります。

解説を読むことで、単純に答えが合っているか、合っていないかだけでなく、なぜその答えになるのか、という思考過程が理解できるようになります。
また、問題と解説という長い文書を読むことになるので、読解力が身に付きやすいだけでなく、応用的な問題に出会っても抵抗感がなくなってきます。

「いちいち解説を読むのはめんどくさい・・・」

というのでなく、時間をかけても一つ一つの問題をじっくり消化できるよう学習してみてはいかがでしょうか。

点数が伸び悩んでいるという方はぜひ参考にしてみてください。

2、答え合わせのときに、自分の間違いに気づかないまま丸をつけてしまっている

これ、真面目に勉強している子に意外と多いです。
小学生もかなり多いですね。
自分では正しいと思っているのに、ミスに気付かないままになっているケースです。
たとえば、英単語のスペルや漢字の間違いが多いですね。
英作文の単語の順番を逆に書いているケースも見られます。



丸つけを適当に済ませてしまっているのか、注意深く自分の書いたものを確認していないのか、早く先に進めたいという気持ちが強すぎるのか。

これでは、間違ったまま内容を理解してしまっているので、いくら勉強しても成績が上がるわけがありません。

解決方法としては、答え合わせのときに解答と自分の書いたものを注意深く見比べることはもちろんのこと、指導者がその子の欠点を見抜き、丸付けを一緒にやってあげることも必要になります。

私もよくそういうクセのある子は、最初は私が丸つけをするときがあります。
あるいは、生徒が書いているノートをこまめにチェックして、間違いがないかをよく確認するようにしています。


「解説をじっくり読むこと」だけでなく、「丸つけも丁寧に行う」ということを実践していけば、努力が実になる可能性は高くなるでしょう。

3 努力と理解度の質の違い

最後に、できる子・できない子の違いの3つ目です。

それは、「努力の質」の違い。

さらに、「理解度の質」の違いです。

「努力の質」について

たとえば、同じ3時間勉強したとしても、ある生徒にとっては、
「今日は、3時間も勉強した。」と感じられますし、別の生徒にとっては、
「今日は、3時間しか勉強できなかった。」と感じます。

このように、人によって同じ時間を勉強したとしても、その評価は人それぞれです。
3時間の勉強で満足してしまう子の場合、それ以上頑張ろう、という意欲が湧きません。
3時間が今の自分にとっての限界だと勝手に判断してしまっているからです。

逆に、3時間の勉強では満足できない子の場合、次の日はさらに頑張ろう、という意欲が湧きます。
その子にとっての限界ポイントはまだ先にあるからです。

当然、そこで満足している子との勉強量の差は開いていくでしょう。

理解度の差について

50%くらい理解できて、「わかった!」という生徒。
90%くらいできて初めて「わかった!」という生徒。

当然ですが、ここで差がつきます。

よく子どもたちが「わかりました」と言っていたのに、なぜかテストになると点数がそれほどたいしたことがない、という場合。
実はテスト前の時点で、それほど理解できていなかった、ということが多いです。

私も経験があるのですが、テスト当日になると、ふと当然に覚えていた知識が思い出せないことがあります。
これは、私がただ単純にど忘れしていたのではなく、理由付けや思い出し方を含めて深く理解できていなかったからです。


小中学生であれば、数学の約分のし忘れだったり、符号の付け忘れ、英単語のスペルミスなどなど。
このあたりを単純なミスと済ませるのでなく、自分がしっかりと理解・暗記できていなかったのだと自覚し、改善する努力をすること。
100%に近い状態まで底上げできるようになれば、試験当日になっても力を発揮できるようになります。

点数が伸び悩んでいる子は、まだ知識が定着していないにもかかわらず、「自分は理解できている」と錯覚を起こしている可能性があります。
自分ではなかなか気づかないことが厄介です。

こういった場合の解決策として、まず問題集だったりテキストを何も見ないで、90%の正解率が取れるようになるまでやり抜くことがいいと思います。
そのレベルまでできれば、初めて「わかった」といえる状態といえるからです。

これくらいまで取れるようになるということは、つまり、問題集を1,2回やって済ませるのでは当然ダメ。
5,6回やる必要はあるでしょうね(笑)。

やはり、「量」も「質」も両方重要。
ただ、ある程度「量」をこなしていれば、だんだん「質」も変わってくる、ということですね。

まとめ

以上、真面目に勉強しているように見えて、成績が伸びる子とあまり伸びない子の違いについて解説しました。

見た感じ、机に向かって勉強しているのに、伸びる子と伸びない子とでは、勉強に取り組む姿勢や意識の点で、だいぶ違うことがわかります。

成績が伸びる子は、以下のポイントを押さえられています。

  • 問題集の解説をしっかり読むことできる
  • マルつけを正確にできる
  • 現状に満足せず、「さらに成績を上げよう!」と貪欲な気持ちがある

結局何が大事かというと、伸び悩んでいる子は、まずは一つ一つの勉強を中途半端にせず、丁寧に取り組むことをおススメします。

それだけでも、勉強の質がこれまでとはだいぶ改善されるはずです。

コメント

  1. […] 前回の記事では、勉強しているのになかなか成績が上がらない子の特徴として、「問題集の解説部分をじっくり読んでいない」、という点を挙げました。今回は、さらにもう一つの特徴についてご説明したいと思います。 […]