中学受験、まんが学習の危険な落とし穴

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菅原 正道

千葉市緑区出身の現役塾長。小中高生を対象とした学習塾で、5年間教室長をつとめる。
これまで、200名以上の受験生を第一志望の学校に送り出してきた。確実に合格するための戦略を組み立てることを得意とする。

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まんが学習は導入期には有効なツール

勉強きらいな子どもにおススメの教材として、漫画から始めるということがよく言われていますね。

「まんが日本の歴史」やドラえもんの算数シリーズなど、本屋さんに行くといろいろな種類の学習教材が売られています。
これらの教材は、勉強を開始して間もない子どもにとっては、具体的なイメージを漫画形式で学ぶことができる点で、非常に有効なツールといえるでしょう。
いきなり字ばかりの本を読んでも意味が理解しづらい上、学習意欲も失われがちです。
私の教室でも、日本に来て間もない外国人のお子さんや日本語に不慣れなお子さんには、まずは漫画を読んでおおまかな流れをつかんでもらい、勉強に対する抵抗感をなくせるようにしてもらっています。
これにより、全体像がつかめるようになり、子どもの意欲も高まり、知識も身に付きやすくなります。

マンガだけでは受からない

とはいえ、漫画の効用は最初の導入期限定です。
あるいは、たまに忘れてしまったときに思い出すために少し読むくらいなら良いとは思います。
しかし、導入期を過ぎてもずっと漫画ばかり読んでいては実力はつかないですね。
漫画学習の危険として、漫画を読むのが面白すぎてしまい、ずーっと漫画ばかり読んでしまう、漫画を読むことで「今は受験勉強をしているんだ」と子どもが錯覚してしまうことです。
これでは、いざ模擬試験を受けても全然点数は伸びません。
なぜなら、試験勉強とは「自分ができないことをできるようにすること」、そして「できることを制限時間内に仕上げることができるようにすること」だからです。
漫画で知識だけを身に付けても、実際に自分の力で問題集を解いたり、テキストに載っている知識を思い出したりして、アウトプットする訓練なくして、試験勉強とはいえないのです。
また、漫画は平易な内容で書かれているので、それに慣れていると、いざ難解な文章を見ても対応できなくなってしまいます。

漫画学習本は自宅でリラックスするために読むべし。机に置いてはいけない。

子どもが漫画本を読んで勉強した気になってしまうことを防ぐためにも、せめて机に向かっている最中に漫画本を置いてはいけません。
集中力が切れると、すぐに漫画の方に手を出してしまうからです。
また、塾の自習室などに持ってこさせるのも危険です。
勉強している気になっているだけで効果なしです。

あくまで受験勉強の本丸は、塾のテキスト、過去問、問題集などです。

塾から自宅に戻ってリラックスするための手段として学習漫画本を読んだりするのは良いと思います。

しかし、これがメインとなってしまうのは子供に変な誤解を与えるだけで時間の無駄でしょう。

ぜひ漫画学習本の使い方にはご注意ください。

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