不登校の娘も、もうすぐ中学3年生に・・・
これまで学校の勉強なんて、まともにできていないのに、大丈夫かしら?
こんなお悩みを解決します。
♦本記事の内容
- 不登校の子が受験勉強を始めるための3ステップ
- 不登校の子が受験勉強をしていく過程で注意すべき3つのポイント
記事前半で、不登校の子が「受験勉強を乗り越えるための3ステップ」について。
記事後半で、不登校の子が「受験勉強の過程で注意すべき3つのポイント」について解説します。
最後に、おまけとして、「不登校の子のためのおススメの通信講座」についてご紹介します。
最初の心構え
まず、最初の心構えについてから言わせてください。
不登校の子にとって最も大変なことは、「志望校に合格する」という目標以前に、試験会場に行って「受験をする」こと自体が非常に難しいことです。
不登校の子のほとんどは、メンタル面の脆さを抱えています。
- 外に出たがらない
- 3日坊主になりがち
- 習いごとをすぐに放棄してしまう
こんなこと日常茶飯事です。
私の経験上、受験勉強の途中で、受験自体をあきらめてしまうケースが非常に多い。
なので、子どものメンタル面には細心の注意を払うことを意識しておきましょう。
そして、高校入試の当日に、無事に試験会場に行けたことだけでもすばらしいことだと思っていただけたらと思います。
高校受験を乗り越える方法【3つの手順】
不登校の子のための3つの手順は、以下のとおりです。
- 手順①:教材を揃える
- 手順②:まずは教科書レベルの問題からスタート
- 手順③:志望校を決める
順番に見ていきましょう。
手順①:教材を揃える
まず、質問です。
そもそもやる気がないのに、行動できるわけないだろ!
その考え方が根本的な誤りなのです。
「やる気」が先ではなく、「行動」が先なんですよ。
教科書準拠のおすすめの教材は、以下のものがあります。
こんなボロい問題集じゃ、やる気が出ないよなー
新しいテキストの方が新鮮味があって、モチベーションも上がりやすいな!
手順②:教科書レベルの問題からスタート
教材を用意できたら、まずは教科書レベルの超基本問題からスタートしていきましょう。
まずは、各教材の「確認問題」や「基本問題A」レベルだけをひたすら進めてください。
薄めのテキストや問題集なら、最初は各単元の導入部分で、解説もていねいに書かれています。
そこをじっくり読みながら、サクサク読み進めていくのです。
ここで、「応用問題」や「入試レベル問題」に手を出すのはご法度です。
この段階で大事なのは、どんどん先に進めることで、気持ちが乗ってくる、という感覚を持ってもらうこと。
どんどんページが先に進められて、超快感だぜ!
これなら自分でも勉強をやっていけるぞ。
手順③:志望校を決める
だんだん勉強のペースがつかめてきたら、高校の志望校を決めていきましょう。
やはり、志望校が決まらないとモチベーションは維持できませんからね。
学校の定期テストの点数だけでは、やはり判断できないので、模擬試験などを受けて、現状を把握することが必要です。
千葉県での代表的な模擬試験は、「進学研究会のVもぎ」と「総進図書のSもぎ」です。
模試を受けた後、志望校の判定が出ると、「さらに勉強を頑張らないと!」と、気が引き締まりますよ。
中学では学校に行けなかったけど、高校ではもう一度再スタートを切っていくぞ!
不登校の子が受験勉強の過程で注意すべき3つのポイント
まずは、上記のステップを参考に、初級問題をサクサク進めていってください!
その過程で、以下のポイントに気を付ければ十分です。
- ポイント①:早めに成果を「みえる化」する
- ポイント②:目標を見失わない
- ポイント③:ムリのない行動をする
ポイント①:早めに成果を「みえる化」する
人間誰しも、努力しても成果が出ないと苦しい。それは子どもであっても同様でしょう。
受験勉強に取り組む際も、なるべく勉強の成果は、早めに出しておきたいところです。
でないと、すぐに子どものモチベーションは下がってしまいますからね。
あー、毎日単調な日が続くと、さすがにつまらないな・・・
問題集もだんだん難しくなってきたし。
そうならないよう、まずは「小さな成果」を出せることにチャレンジしてみましょう。
たとえば、以下のものです。
- できれば早めに模試を受けて、成績表を受け取ってみる。
- 問題集の「基本問題」の部分だけ、とりあえず全範囲終わらせてみる。
- まずは、英検4級を受けてみる。
こういった「小さな成果」を積み重ねていくことで、徐々に「大きな成功」へとつながっていきます。
ポイント②:目標を見失わない
最初の方にもお伝えしたように、不登校の子にとって一番大切なことがメンタルの要素。
しばらく受験勉強を続けていても、「やっぱ無理かもな・・・」と思ってしまうことは起こりえます(ほぼあると思った方がいいです)。
やっぱ、通信制の高校でもいいような気がしてきたな・・・
作文と面接だけで楽だし。
そうならないよう、「志望校合格」、「高校に入ってからやりたいこと」といった目標を忘れないようにするコツが必要です。
具体的には、
- 高校の体験入学に参加してみる
- 実際に散歩がてら高校まで行ってみる
- オンライン説明会に参加する
といった行動を家族と一緒にやってみるのがいいでしょう。
今度、子どもと一緒に高校の建物だけでも見に行ってみようと思います。
実際に電車に乗って、行ってみるだけでも「高校生活のイメージ」が膨らむと思いますからね。
ポイント③:ムリのない行動をする
1年間の受験勉強の期間は、けっこう長いです。
ずっと高いモチベーションを維持して勉強することは、まずムリだと思っていいでしょう。
子どもの場合も、当然やる気が出ないときもあります。
あー、最近気分が乗らないんだよなー
早くゲームやりてー!!!
そのときは、あまり無理せず、「思い切って2,3日休む」くらいでいいです。
途中で駄々をこねて受験自体をあきらめてしまうくらいなら、2,3日くらい大したものではないですからね。
子どものダラダラとした様子を見ていて、周りの大人として、じれったい思いがするのは、よくわかります。
しかし、「見守る」という姿勢を忘れないようにしてください。長い目で見れば、中学生の間なんて、ほんの3年間です。
ここで、子どもが高校受験の期間をいい加減に過ごしてしまうと、取り返しのつかないことになります。
少し時間が経ってから、「またやってみようか!」と声をかけてあげましょう。
受験期間中は、子どもだけでなく、周りの家族にもかなりの「忍耐力」が求められます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「不登校が受験勉強を乗り越えるための3ステップ」と「注意すべきポイント3点」についてご紹介しました。
長々と述べてきましたが、一番伝えたいことは、この一つ。
不登校気味の子にとって、目標を見失ったらそれで終わり、ということ。
私もこれまで30名近くの不登校の中学生を見てきましたが、「勉強を教えること」以前に、気持ちの面でのサポートに特に注意を払ってきました。
勉強の合間に、趣味の話をしたり、最近見たニュースの話をしたり、くだらないジョークを連発してすべってみたり・・・
基本的に「心が弱い子が多い」ので、いかに気持ちよく勉強してもらえるか。
そのサポートができれば、あとは十分なのではないかと思います。
合格・不合格、という結果も大事ですが、真剣に受験勉強に取り組み、無事に試験を受け終わる。この経験こそが、子どもの将来にとっても、大きな糧になります。
ぜひ、高校受験というイベントを「試験の合否だけ」にとどめず、子どもの成長につながるお祭りと思って、1年間乗り切ってもらえればなと思います。
不登校の支援学校もあります。興味のある方は、無料オンライン説明会説明会にどうぞ。
不登校の子におすすめの通信講座はこの3つ
最後に、不登校の子におススメの通信講座のご案内です。
1人で勉強していると、どうしても行き詰ってしまう時があるでしょう。わからない問題も当然出てきます。
「でも、わざわざ塾にまでは行きたくない・・・」
そんな場合は、通信講座の力を借りてみるのも1つの考えです。
どれも不登校に寄り添ったカリキュラムになっているので、モチベーション維持のためにもおすすめです。
興味のあるものがあれば、どれか一つでもいいので、資料請求や無料体験授業などを試してみてください。
⇒不登校の中学生のための塾選び 大事なポイントはこの3つだけ!
【不登校の子の定番】:すらら
もはや、不登校の子が利用すべき教材といえば、「すらら」一択。
おそらく、全国の不登校の子の多くが利用している通信講座ではないでしょうか。
すららの売りは、何といっても、「無学年式」の授業スタイル。
「無学年式」?どういうことですか?
通常の通信講座であれば、各月ごとにやるべき単元が郵送で送られるか、配信される形になります。
しかし、すららでは、月に関係なく、自分のやりたい単元から始められる。入会した日から、すべての学年の単元を学ぶことができる、というのが大きな魅力です。
たとえば、こんな「戻り学習」ができます。もちろん、「先取り学習」も可能です。
- 中学1年生でも、小学6年の「算数の分数」から学び直す。
- 中学3年生でも、中1の空間図形や一次関数の単元に戻って学習できる。
- 中学2年生でも、やる気があるので、中3の単元までどんどん先に進めていける
これなら不登校の子でも、いつでも前の学年のところから学び直せるので助かるのね。自分のペースでできるのもいいね。
あとは、「担当コーチ制度」があるので、困ったことは保護者もコーチに相談できます。やりっぱなしを防げるのも、すららの魅力です。
タブレットで勉強するので、テキストやプリントなどがかさばることもありません。整理整頓が苦手な子でも、安心して勉強に集中できますね。
【最初の1歩として】:スマイルゼミ
スマイルゼミも、多くの中学生に利用されているタブレット型の通信講座です。
タブレット1台で、9教科分がすべて学べるので、テキストやプリント式の教材とは違い、部屋がゴチャゴチャする心配もありません。
値段も塾に通うよりは、リーズナブルなのも助かりますね。
まずは、気軽に「学校の授業レベルをから始めてみよう!」という方にはおススメです。
【通信講座の定番】:進研ゼミ
【通信講座の定番】といえば、進研ゼミは大手の中の大手。
先ほどの「スマイルゼミ」や「すらら」とは異なり、毎月テキストが届くスタイルです。
また、答案の添削指導も受けられるのも異なります。
「タブレットはイマイチなんだよな・・・」ということであれば、進研ゼミにしておけば間違いないでしょう。
通信講座は、他にもたくさんの種類があります。
ただ、最も受講者の数が多い「定番」といえるのは、今も昔も進研ゼミの講座です。
どれを選べばいいのか、迷ったときは、一番多くの人が利用しているものを選んでおくのが無難といえるでしょう。
まずは、自分に合ったものかどうか、確認してみよう!
いずれにせよ、色々な種類の講座があります。
まずは、上記でおススメした3講座を検討してみてはいかがでしょうか?
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