【2022年 千葉県高校入試】公立高校は今がおすすめ!公立高校のメリット&デメリットとともに解説

公立高校

うちの子、ぜんぜん勉強する気もないし、このまま地元の公立高校に行かせて大丈夫かしら?

公立高校って、人気なくなってるみたいだし、やっぱ面倒見のいい私立に行かせた方がいいのかな?

 

 

こんなお悩みを解決します。

 

♦本記事の内容

  • いま、公立高校をおススメする理由は?
  • 公立高校に通うメリット&デメリットってどんなところ?

 

公立と私立の明暗

コロナの影響で、高校での授業のオンライン化は、公立と私立とで、一気に明暗が分かれました。

私立高校では、学校が休校になっても、自宅でオンライン授業を受けられたり、メールでレポート課題を出したりと、「生徒の学びを止めない」ための努力をしていました。

それに対して、公立高校は、いまだにオンライン授業を取り入れているところは、ごくわずかな高校のみ。学校が休校になってしまっても、その間のフォローはほとんど「生徒任せ」でした。

こういった対応の有無により、徐々に私立高校の方に、生徒・保護者の関心が向いていくのは自然なことでしょう。

昨今、公立高校の倍率が低くなっているのは、その表れともいえます。

公立高校の受験をおすすめする理由

私立高校に流れが傾きつつあるとはいえ、公立高校が全然ダメだと言いたいわけではありません!

むしろ、いま千葉県の公立高校は、以前に比べると、かなり狙い目であるのは間違いないです。

理由は、2つあります。

  • 競争倍率がかなり低くなっている
  • ネームバリューのある地元の名門校に受かりやすくなった

 

競争倍率の低下

入試制度の一本化や、私立高校・通信制高校などへの流入の影響により、昨今の公立高校の入試倍率は低下傾向にあります。

そのため、各高校の偏差値や合格基準点なども、軒並み低下してきています。

「倍率が下がっている」ということは、もちろん「合格しやすくなっている」ということ。

「うちは子どもが多いから、ぜひとも公立に行ってほしい!」とお考えの方にとっては、いまは公立が狙い目、というわけですね。

うちは、ほかにも大学受験を控える子がいるから、子どもが公立に行ってもらえると、ホント助かるわ。

ネームバリューのある高校に入りやすい

以前なら「名門」、「人気校」と言われていた高校でも、低倍率化が進んでいます。

たとえば、以下の高校です。

【令和4年度入試結果】

高校名 受験者 合格者 実質倍率
千葉西 387 320 1.21
検見川 405 320 1.27
千葉南 408 320 1.28
磯辺 367 320 1.15
千葉女子 321 240 1.34
船橋東 373 320 1.17
国府台 419 320 1.31
成東 276 241 1.15
佐原 257 240 1.07
長生 311 240 1.30

 

うわー!かつて「名門」って言われた成東高校長生高校も、だいぶ倍率低いのね。

磯辺高校検見川高校などの地元の高校も、ついこないだまで倍率3倍近くあったのにねー

塾長
塾長

名前だけ聞いたら、けっこう良い高校が出そろってますよね?偏差値60くらいの難関高校もあるくらいです。

こういった高校の競争率が下がっているので、これから本気で目指そうと思えば、ホントに入れちゃうわけですよ。大チャンスですよね!

遠い私立の高校や、聞いたこともないような通信制高校に入るくらいなら、名門と言われる公立高校に入った方が、「聞こえ」はいいですよね?

将来、履歴書に学歴を書くときにも、恥ずかしい思いをしなくて済みますしね。

なんだかんだ言って、世間はネームバリューや学歴を注意してみてきます。

少しでも良い公立高校に入れるチャンスがあるわけですから、見逃すのはもったいないですよね?

公立高校に通うメリット&デメリット

でも、受かりやすいからといって、どこでもいいわけではないよね?

そもそも公立高校に通うメリットって、何なのかしら?

塾長
塾長

公立高校は、生徒の自主性を重んじる学校が多いです。

しっかりとした目的意識を持った子であれば、充実した高校生活を送ることができるでしょう。

公立高校のメリット

公立高校に通うメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 1 学費が安い
  • 2 自由度の高さ
  • 3 土日が休める

学費の安さ

一番の点として、何といっても、学費の安さ!

千葉県の公立高校の月謝は、9,900円。

年額にして、11万8,800円。

私立高校の年間授業料が、だいたい30万~40万前後なので、だいぶ安上がりです。

家計としては、ホント助かりますよね?

保護者が、公立高校に行かせたい理由のナンバー1といっても過言ではないでしょう。

自由度の高さ

校則の厳しい一部の私立高校にくらべると、公立高校はそこまで厳しい制約はありません。

髪の色も何色でもOKだし、バイトもOK!
(*バイトは許可制の高校もあります)

靴も、スニーカーでも、革靴でもOK!

原付バイクの免許を取るのもOK!
(*許可制の高校もあり)

よほど酷い態度や服装でなければ、自由度が高いのは大きなメリットです。

もちろん、高校生としての最低限のマナーは守りましょう。

土曜は授業が休み

私立のほとんどの学校では、土曜も授業を行っています。
(*午前中で終わることが多いです。)

しかし、公立高校は基本的に土曜はお休みです。

もちろん、部活がある子は、土日に練習や試合がありますけどね。

私立に通う子たちが、授業を受けている間、公立の子たちは自分の時間に充てることができる。

これは、「自己管理がしっかりしている子」や「目的意識のハッキリしている子」にとっては、大きなメリットでしょう。

オレは土日の休みを活用して、予備校のオンライン授業を受けるから問題ないぜ!

優秀な子の場合だと、高校の授業を受けてるくらいなら、自分で大学受験の勉強を進めていた方が、むしろ効率的です。

大学受験は、「受け身の姿勢」ではなく、自ら学び取りに行く、「積極的な姿勢」が求められます。

土日の休みを活用して、積極的に学んでいきましょう!

逆に、土日にダラダラしてしまう子にとっては、デメリットにもなりえます。

公立高校のデメリット

公立高校のデメリットは、以下の3つです。

  • 私立に比べて、学校のフォローは薄い
  • 必要な教材は自分で揃えないといけない
  • 校舎・施設が軒並みボロい

公立高校は、教育にかかる費用を、とにかく安く抑えることができます。

しかし、その「安さ」の反面、さまざまなデメリットも生じます。

塾長
塾長

学費が安いわけですから、その分、私立に比べれば、教育サービスの質は下がります

これは、世の中の「安売りの商品」や「格安サービス」にも共通していえますよね?

学校のフォローが薄い

公立高校では、学校のフォローはあまり期待しない方がいいでしょう。

ネットや書籍では、「キメ細かな対応」とか、「少人数制授業」など、耳障りのいい売り文句が書かれている学校もありますが、実際はあまりうまくいっていないようです。

実際のところ、「先生が何を言っているのか全然わからない」という声もよく聞きます。もちろん、生徒の学力や態度にも、多少問題はあるかもしれませんがね。

薄い内容の授業で、さらにスピードも速い。これでは、授業についていけなくなる子が続出するのは当然でしょう。

前述のように、コロナ禍でいまだにオンライン授業にすら、積極的に取り組んでいません。

基本的に、すべて「自己責任」で片づけられてしまうのです。

自分で学習を進められる子であれば、学校の授業はテキトーにスルーして、予備校や塾をメインにしながら、自習することができるでしょう。

しかし、大半の子は、授業の内容を理解することは難しい。やはり、一人でやれることには限界があります。

予備校や塾、通信講座などを活用して、授業についていけるように工夫していくことが求められます。

塾長
塾長

私の教室にも、高校の授業についていけず、途方に暮れている生徒が多いです。

高校の先生は、時間的な制約もあり、学習面でのサポートについては、あまり期待できないと思った方がいいですね。

必要な教材は自分で揃えないといけない

公立高校では、教科書や問題集などの教材は、必要最低限度のものしか提供されません。

最悪、薄い教科書とプリントだけ、という教科もあります。

ただでさえ難しい教科内容を、学校から支給される教科書とプリントだけで対応するのは、さすがにムリです。先生の授業も、そこまで詳しい説明がされるわけでもありません。

何度も言いますが、高校では、すべて自己責任!

足りない教材については、自分で揃える。予備校の授業も、自分で選ぶ。

そういった積極的な姿勢がないと、高校の授業についていくのは難しいですね。

私立高校なら、参考書や資料集などは、学校で提供、あるいは紹介してくれます。教材が多すぎてしまう子もいるくらいなので、デメリットにもなるんですけどね。

塾長
塾長

私立高校だと、予備校と提携して、予備校の「模試」や「オンライン授業」を無料で受けらるところもあります。

「高校の予備校化」が進んでいます。

施設・校舎がボロい

公立高校は、施設費がほぼタダみたいなものですから、これはやむをえないでしょう。

見た目がボロい校舎や教室だと、気分的に盛り上がらない、というのはありますよね?

こんなボロい校舎じゃ、中学校の頃とあまり変わらないじゃねーかよ!

むしろ、中学の校舎の方がキレイだったぜ。期待外れだわ・・・

公立高校だと、校舎や教室の机や椅子などハード面に関しては、軒並み旧式のものが多いのです。入学しても、「なんだか新鮮味に欠ける・・・」という声はよく聞きます。

塾長
塾長

学校説明会に参加して、学校の様子を事前に確認しておくことをおススメします。

受験対策はしっかりやろう!

いかがでしたか?

千葉県の公立高校は、2022年時点で非常に合格しやすい状況です。

もちろん、公立高校には「学費が安い」、「自由度が高い」といったメリットもあります。

しかし、デメリットとして、「授業のフォローが薄い」、「放任主義」、「校舎がボロい」といったデメリットもある、というお話をしました。
*もちろん、すべての高校ではないです。あくまで一般的な話です。

こういった、メリット&デメリットとを比べた上で、最終的に自分に合った高校を選択してもらえればと思います。

 

でも、なんだかんだ言って、個人的には、公立高校の受験は、かなりおススメです!

ちょっと頑張れば、地元の名門高校に入れるわけで、長期的に見れば、学歴の見栄えが良くなりますし、世間からの目も恥ずかしくならない程度でいられます。

授業が多少ショボくても、今なら自分で予備校のオンライン授業や通信講座を受けたり、You Tubeなど無料の授業動画でまかなうことができちゃいますからね。

自分で「何とかしてやろう!」という意欲、行動力のある子なら、公立高校でも余裕で大学受験も乗り越えられるでしょう!

いずれにせよ、いま公立高校は超穴場であることはたしかです!

まずは、高校入試を軽く乗り越えちゃいましょう。

結局は、本人次第ってことですよね。

うちの子にも、今から受験生としての意識を植え付けさせないと!

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