今回は、日本最大のイスラム教のモスク、東京ジャーミィについてのレポートです。
新宿から小田急線に乗りかえ、10分くらいの駅、「代々木上原」で降りました。初めての場所なので、ちゃんとたどり着けるか気になりましたが、すぐにわかりました。
駅から歩いて3,4分もすると、細長く高い塔が見えてきます。
その方向に向かって歩いていけばあっという間に東京ジャーミィにたどり着けます。
この高い塔は、「ミナレット」というもので、イスラム教のモスクに付随する塔のこと。
13時ころには到着。
が、見学ツアーは14時半からということ。
しばらく時間がある。
ということで、それまで客間で待機しておりました。
イスラム教徒の建物には、客人をもてなすためのスペースがあるとのことで、それをモデルにしたスペースがありました。
ここで1時間ほど待機。
朝早かったし、少し仮眠できました。
客間では無料の紅茶もいただけます。
イスラム教徒は、困っている人がいたら無償で与える、というサービス精神があるとのこと。
バンコクのシク教寺院で無償のカレーをごちそうになったことを思い出します。
この「GIVE」する精神、心構えというのは、私も見習おうと思いました。
14時半から館内のツアーがスタート。
ガイドの男性の方はとても熱心な方で、自然と集中して聞くことができました。
今回のツアーでは本当に多くのことを学びました。
以下に挙げてみましょう。
- 日本のイスラム教徒に対する偏見は、明治維新のとき、ヨーロッパのイスラムに対する偏見をそのまま鵜呑みにして伝わったということ。
- イスラム教徒の思想は非常に発達したもので、カメラや数字、チューリップやカーネーションの花、コーヒーなどはもともとイスラム国家で生まれた、ということ。
それらが北へ北へと広がりヨーロッパに伝えられた、ということだそうです。 - イスラム教徒のお祈りが男女別々に行われているのは、礼拝の仕方が「横一列」で行われ身体が密着してしまうので、隣に異性がいると目の前にいる「神」に集中できなくなってしまうからだそうです。
礼拝中は、異性のことなど気にせず、神に思いを馳せよ、ということなんですね。だから、男女を分けるのは、差別でもなんでもなく、礼拝をするということでは機会の均等は図られているわけです。 - イスラム教徒にとっては、礼拝は食事と同じくらい大切なもの。
「食事」が肉体にとって重要なものであるのと同じで、礼拝は精神のための栄養なんだそうです。だから、礼拝はイスラム教徒にとっては、心の栄養を確保するためにも欠かせないものなんですね。 - イスラム教徒は、小さな子供が礼拝中に騒いだりしても、あえて注意しないんだそうです。代わりに自分はお祈りに集中するそうです。他人のお祈りを邪魔さえしなければOKだそうです。
大人が真剣にお祈りをしている姿を見せていれば、いずれ子どもはその姿勢を見習い自然とお祈りをするようになるのだそうです。
大人が模範となって行動すれば、子どもは注意されなくても自然と行動できるようになる、ということですね。私たちも見習わないといけません。
ザーッと挙げればこんなものですが、他にも胸に突き刺さる言葉を聞くことができました。
イスラム教徒というと、イスラム国のテロ行為に代表されるように野蛮なイメージがつきものです。
しかし、本来のイスラム教徒というのは、非常に温厚で、お互いに助け合おうという精神を持った人々なんだな、と感じました。
館内は写真撮影OKで、どんどんSNSで発信してほしい、と推奨されました。
礼拝中の人々。
確かに、みな横一列になってお祈りをしている。
前後左右にバラバラになって行うことはないようだ。
この模様の中に、実はチューリップが書かれています。
気付いたかな?
ツアー自体は約1時間ほどで終了しました。
こんな短時間で本当に多くのことを学べて大満足でした。
ヒンドゥー教寺院のことだけでなく、イスラム教のことにも興味が湧いてきて、勉強しなければならないことがまた一つ増えたなという感じです。
ツアーの料金は無料なので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
【アクセス】
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19
【HP】
https://www.tokyocamii.org/ja/
今回は以上です。
次も何か面白い企画をご紹介します。
お楽しみに!
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コメント
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