うちの子、受験直前期のVもぎの判定が「E判定」でした。
本人はどうしても行きたい高校なんだけど、このまま受験させても大丈夫かしら?
こんなお悩みを解決します。
♦本記事の内容
- 入試直前の模試で「E判定」でも受かるの?
- 直前期の模試で「E判定」だった場合、今後どうすればいいの?
- 模試の判定って、どのくらい信用できるの?
高校入試の直前期になると、「Vもぎ」や「Sもぎ」などの模擬試験を受ける方も多いのではないでしょうか?
ここで、「S判定」や「A判定」などを取れていれば、安心して本番にのぞめるでしょう。
一方、「E判定」を取ってしまった場合は、どうすればいいか?
「このまま志望校を変更せず、前に進むべきか・・・?」
「志望校のレベルを下げて、別の高校に切り替えるべきか・・・?」
多くの方が、この2択に迫られることになります。
そこで、今回は「E判定」を取ってしまった場合の対処方法について、解説していきたいと思います。
【入試直前期の1月】Vもぎの判定 千葉県高校入試 出願はどうすべきか?
模試の判定って、どのくらい信用できるの?
模試を受けている子のなかには、こんな考えを抱いている子は、いないでしょうか?
模試の判定なんて、全然気にならないよ。
オレは「本番で実力を発揮するタイプ」だからね。いまは「E判定」でも、直前期の追い込みでなんとかしてやるぜ!
ハッキリ言って、この考え方は、かなり甘いです!
むしろ、模試の判定は、かなり信用できると思ったほうがいいでしょう。
私は、模試の判定は8割から9割くらいは信用していますね。
実際、模試の判定が良い子は合格しますし、判定が悪ければ合格していないです。
近年は、模試の判定の正確性が、以前よりも増していると感じます。
形式も千葉県の入試問題に類似して作られているので、信頼性も高いです。
たしかに、模擬試験は、入試とは違い、問題内容も異なりますし、会場の雰囲気や時間帯も異なるケースが多いでしょう。
「模試はあくまで模試」なので、受験生自身としても、そこまで緊張感をもって受けているわけではないことは、よくわかります。
しかし、たとえ試験問題の内容や、会場の雰囲気、本人の姿勢が異なっていたとしても、それは受験生なら条件はみんな同じ。
模試の偏差値や合格判定は、みんなが同じ問題を解いて、同じ精神状態でのぞんだ上で、結果が出されるものです。
「自分だけが特別」というわけではないのです。
そして、受験した母集団の中での実力が、偏差値という形でそのまま反映されます。
これは、実際の入試の場合も同じこと。
みんなが同じ条件の下で、模試を受け、そして、入試本番にのぞむ。
そのなかで、模試の判定が出て、入試での合否も決まることになります。
なので、入試直前期の模試の判定というのは、入試時点での受験生の実力を、そのまま反映しているので、かなり信用性が高いといえるのです。
入試直前期ともなれば、勉強をサボる子は、ほぼいないでしょうから、急に成績が下がり出すこともありません。
みんな気合を入れて頑張っている時期なので、自分だけが伸びるわけではない、ということは押さえておきましょう。
実際のところ「E判定」でも合格できるの?
では、実際のところ、入試直前期の模試で「E判定」を取ってしまった子は、結果として、合格できているのでしょうか?
現実はかなり厳しい・・・
ハッキリ言って、私は「E判定」だった子には、志望校変更を勧めています。
経験上、合格する可能性は、かなり厳しいからです。
実際のところ、直前期の模試で「E判定」だった子は、9割9分くらいの高確率で不合格になっています。例外的に合格できたケースは、超レアな場合だけ。
もちろん、最終的な判断は、本人とご家族で下すことになります。
E判定でも、合格できるケースは?
とはいえ、何年かに1回くらいは、超ミラクルが起きて、合格するケースもあることはあります!
そういったケースは、以下の3パターンです。
パターン①定員割れの高校
このパターンが一番多いですね。当然といえば、当然ですが・・・
最近は、定員割れになっている高校が増えてきています。
募集定員に対して、受験する生徒の数が少なければ、高校としても多少学力が低い子でも、受け入れざるをえません。
入試での成績や態度がよほど酷くなければ、合格させてもらえる可能性が高いです。
⇒千葉県公立高校入試 公立高校の倍率が低くなった原因はこの5つ【低倍率・定員割れ】
パターン②これまでの模試の実績
仮に直前期の模試が悪かったとしても、いままでの模試で、そこそこ良い成績が取れていれば、合格するチャンスもあります。
たとえば、秋頃の模試で、「C判定」や「B判定」くらいの判定が出ていた場合です。
たまたま、直前期の模試のときだけ、実力が発揮できなかった可能性がありますしね。
過去に実績があるのであれば、もともと実力はあったのでしょうから、今後の追い込み次第では、一気に合格圏内に滑り込むことも期待できます。
あとは、本人の気持ち次第というところでしょうか!
パターン③得意科目が2つ以上ある
絶対的に自信のある科目・得意科目が2つ以上ある子は、ミラクルの可能性があります。
たとえば、
「英語と社会なら、常に平均して80点近くは取れている」
「数学は苦手だけど、英語だけは毎回90点近くはいける」
こんなタイプの子です。
得意科目が2つ以上あれば、入試本番でも、そのまま高得点が期待できます。
そして、残りの苦手科目についても、本番にたまたま得意な単元が出たり、相性の良い問題が出てしまうことがあるのです。
苦手科目が、社会や理科などの暗記系の科目である子なら、直前期の追い込みで、一気に底上げできる可能性もあります。
国語や数学が得意である子なら、残りの暗記系だけ集中して取り組めば、ミラクルが起こるかもしれません。
「運の要素」が大きいですが、得意科目がある子は、こういったときに強いですね。
直前期の模試で「E判定」だった場合の対応は?
実際、入試直前期の模試の判定が「E判定」の子に対して、私は以下の対応を勧めます。
対処法①志望校変更
まず一番は、「志望校の変更」です。
本人やご家族にとって、悔しい思いがあるのは、よくわかります。
しかし、現実的に見ると、「E判定」だと合格する可能性はかなり低い。結果はほぼ見えています。
特に、千葉県の公立高校は、入試制度の一本化によって、もし受験して不合格だった場合、もう次はありません。
「2次募集」も一応ありますが、良い学校はほとんど残っていないでしょう。
うちは経済的にみて、どうしても公立に行かせたいな・・・
それなら、第一志望の高校は変更した方がいいです。
受かりやすい高校にシフトチェンジして、堅実にいきましょう!
以前のように、前期・後期の二期制なら、前期で不合格でも、後期で挽回するチャンスはありました。
でも今は、一回の入試ですべてが決まる。そうなると、どうしても慎重になってもらいたい、というのが本心です。
勝機があるのなら別ですが、ムダに特攻しても、良い結果は出ないと思ってください。
対処法②E判定でも受ける!
現実的には厳しいですが、本人が「どうしても、この高校に入りたい!」というのであれば、ぶっちゃけ、このまま受けるのもアリだと思います。
本人やご家族が、それで気持ちがスッキリするのであれば、それが一番だと思うからです。
仮に不合格だったとしても、今後の長い人生、大学受験や就職試験、資格試験など、多くの壁が待ち受けています。
早いうちに「挫折」を経験させた方が、子どものためにもなることがあります。
「高校受験での悔しさをバネに、大学受験でもっと良い大学に合格する」
こんな事例はいくらでもあります。
高校入試の合格・不合格で、すべてが決まるわけではないのです。
「E判定」でも、あえて挑戦するという勇気。
個人的には、こういう負けん気の強い子を応援しますね。
どうしても、このA高校に行きたい!それ以外の高校は考えられないよ!
厳しいのはわかっているけど、勝負したいな。
こういう強気な子って、個人的には大好きなんだよね。合格できるように、最後までサポートはするからね!
まとめ:「あきらめる」ことも大事!
いかがでしたか?
今回は、入試直前期の模試で「E判定」だった場合の合格可能性についてと、E判定だったときの対応方法について、解説しました。
結論をもう一度言うと、「E判定」からの逆転合格はかなり厳しい、ということ。
近年の千葉県の公立高校入試は、入試制度の一本化に変更されたことで、「後期で再チャレンジする」ということができなくなりました。
それだけに、一回の入試が本当に大事になります。
確率論からすると、E判定では、合格率、数パーセントあるかないか、のレベルです。
実際の合格者数のデータを見ると、「D判定」ですら厳しいと思います。
「どうしても、その高校に行きたい!」という気持ちは、痛いほどわかります。
しかし、公立高校の場合だと「学費」というお金のことも関わってくるので、「今回はあきらめる」という慎重な姿勢も頭に入れておいてください。
いずれにせよ、受験するかどうかは、本人の意思が最も尊重されるべきです。
「E判定」でも、本人が納得して受験日を迎えられるよう、みんなでサポートしてもらえればと思います。
もちろん、中3の春先の時点での「E判定」なら、まだまだチャンスは十分あります。
中1・2年生の子であれば、模試の判定は、そんなに気にする必要はありません!まずは、目の前にある定期テストに集中してください。
まずは、小さな「行動」を起こしてみましょう!
いざ勉強しようと思っていても、ただ「思っているだけ」ではダメ!
行動を起こさないと意味がありません。
「でも、何から始めればいいかわからない・・・」
そんな方におススメなのが、「道具集め」です。
何か作業をする際にも、資格試験を受ける際にも、最初に道具を揃えますよね?
受験勉強も同じです。勉強するための道具、つまり「教材」がないと、何も始まりません。
なので、勉強を始めるに当たって、「教材集め」から始めてみましょう!
新しい教材を手に取れば、どんな勉強嫌いな子でも、ページをめくる位のことはできますよね?
ボロボロになった学校のワークや、使い古しの問題集なんかじゃ、「さあ、がんばろう!」という気持ちは、なかなか湧いてこないでしょう。
今では、自宅でひとりで進められる通信講座がたくさん揃っています。
まずは、気になる講座の資料を集めてみましょう。気になったものがあれば、最初の半年でもいいので、試してみてください。
いきなり塾に通うよりかは、かなり費用を抑えられますから。
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