どんなにトップレベルの中学に合格する実力のある子でも、なぜか英語のテストの点数は冴えない・・・
今まで、そんなお子さんをいっぱい見てきました。
「あんなに難しい算数の問題は解けるのに、なんで簡単な英単語が覚えられないんだ!?」
今回は、中学受験を突破した子たちが、英語の成績が伸び悩んでしまう原因、そして解決法についてご紹介したいと思います。
伸び悩みベスト3
- 燃え尽き症候群
- 中1の最初の授業からいきなり激ムズっ!
- 外国に対する偏見
私が英語嫌いな子どもたちを見てきて、この3つが大きな原因かと感じています。
燃え尽き症候群
小3・小4くらいから中学受験の勉強を始め、長期間にわたってやりたいことを我慢してきた子どもたち・・・
ようやく肩の荷が下りて、少し羽を伸ばしたいという気持ちはよーくわかりますよね!
「中学に入ってからは少し勉強から解放されて、好きなことに挑戦したい!」
そんな思いからか中学に入ってからは勉強全体について気持ちが乗ってこない。
まして、英語なんて今までまともに勉強してこなかった科目です。
日本語の文章に関しては、今まで散々取り組んできましたが、全く異なる言語など見るだけでもイヤっ!
「なに?アルファベット!?気持ち悪っ!」
そんな感じで、一気に熱が冷めてしまっているお子さんが多数見受けられます。
中1の最初の授業からいきなり激ムズっ!
超難関の学校から平均的な中学校まで、一般的に私立中学校の英語の授業は、進度が早く、難易度の高いテキストを使用します。
まだ英文法の勉強をしてこなかった子ですら、いきなり長文のテキストから始める学校もあるくらい。
私立中学校の側からすれば、「小学校で習う文法・英単語くらいは、知ってて当然!」くらいのスタンスで授業を行います。
これが英語を話したり、聞いたりといったコミュニケーションに比重を置いた勉強なら、新鮮味があって興味が湧いてくるかもしれません。
しかし最近では、コロナ禍ということで、英語の授業もオンラインだったり、スタディサプリのような映像授業を見せたりと、どちらかというと講義形式の授業になりがち・・・
これでは、子どもたちの英語嫌いを助長してしまいます。
中学受験組の子にとっては、講義形式の授業にはもう飽き飽きしてますからね!
新学期が始まって夏休み明けくらいからは、英語の授業がチンプンカンプンで、一気に英語に対する苦手意識が強くなってしまいます。
【厳選】中学受験組が落ちこぼれる要因 No.1 【英語学習法3選】
外国に対する偏見
英語が苦手な子のよく言うセリフがこちら。
将来外国なんて行きたくない!興味ないし・・・
日本でずっと暮らすんだから、英語なんて勉強しなくていいんだよ!
英語は平均点くらい取れてればもういいよ!
外国に対する極度の偏見というんですかね・・・
ここまでいくと、なかなか英語の勉強に意識を向けさせるのは大変です。
たしかに、中学受験では日本の地理や歴史について勉強することが多く、世界の地理や歴史については、ほとんど学ぶことがありませんでした。
受験期間中も海外旅行なんて行く機会などほとんどないでしょうし、海外のことに意識を向ける余裕は皆無の子も意外と多いのかもしれません。
中学校の授業はいきなり難しくなり、今まで算数や国語はバッチリだった子が、英語となるとスタートからわからないことだらけ・・・
これでは子どものプライドもズタズタになり、英語に対する抵抗感は増すばかりです。
英語嫌いをなくすための解決方法
英語に対するアレルギーは、早いうちになくしていく必要があります。
一度イヤになると、英語を克服するのにかなりの時間を要するからです。
以下では、3つの解決方法を挙げていきます。
- 「英語を楽しむ」ことに重点を置く。
- 海外のスポーツ、旅行、趣味などに目を向ける。
- 英検4・5級あたりに挑戦し、早いうちに成功体験を積んでおく。
「英語を楽しむ」ことに重点を置く
中学に入って英語の成績が順調に伸びている子の特長は、英語の勉強がそれほど苦でない傾向にあります。
英語が嫌いじゃないからこそ、初回の授業から順調に階段を昇っていくことができるのです。
英語を学ぶときに難敵なのが、英語に対する嫌悪感。私立中学の授業にはまだまだ「楽しむ」という要素が欠けています。
この嫌悪感があるうちは、なかなか英語の勉強ははかどらないですし、成績も伸びません。
小学生のころから英文を書いたり読んだりするのではなく、単語を声で発してみたり音楽に合わせて聞いてきた子は、最初から「英語は楽しい!」という先入観をもっているので、授業も意欲をもって臨めるのです。
最近だと、「子ども向けのオンライン英会話」や「NETFLIXの鑑賞」、「英語で学ぶプログラミング講座」といったコンテンツがあります。
まずは、無料体験でもいいので、あれこれつまみ食いしてみることをおススメします。
子どもオンライン英語教室
リーズナブルな値段設定なので、お試しでやってみるのもいいかもれません。
今なら無料体験もやっています。
子ども向けオンライン英語教室【リトラボえいご】
英語で学ぶフィンランド式プログラミング 英語Xロボット教室「ロッボクラブ」
こちらは、プログラミングと英語を同時に学べるコンテンツ。フィンランド式というのも興味深いですね。
最近、やたら地域のプログラミング教室が賑わっているようです。プログラミングスキルは将来欠かせないスキルですし、子どもにとってはゲームを作ったり、アプリを作ったりできて楽しめる要素が満載!
ついでに英語も学べるので、一気に英語に対するハードルが下がる期待もできますね。
こういったオンライン学習はいま豊富に出回っています。
お子さんとの相性の問題もありますので、まずは無料の体験授業を受けてみるのをおススメします。
海外のニュースやスポーツ、旅行、趣味などに目を向ける
受験生時代はひたすら勉強に打ち込んでいて、子どもの視野は狭くなりがち・・・
そこで、自分の趣味やスポーツ、習いごとなどに打ち込んで刺激を受けるのもいいですね。
海外旅行に行ってみたり、外国の歴史を学んだり、海外ドラマを見るのも面白そうです。
特に、その新しい刺激が海外に関することであれば、「それなら、もっと英語を勉強しないとな!」という動機付けにもなるでしょう。
最近だと、旅行会社などで「オンライン旅行」というサービスも流行っており、自宅にいながら海外旅行に行ったような機会を得ることもできます。
新しいことにチャレンジする際は海外のことと関連づけてみると、意外と英語に関心が向くかもしれませんよ。
英検4・5級あたりに挑戦し、早いうちに成功体験を積んでおく
「私立中学の授業は難しいし、テストも散々・・・」
これでは英語学習に対する苦手意識ばかりが先行し、勉強に身が入らないのも当然のこと。
それならば、まずは手っ取り早く成果が出しやすいものに挑戦してみるのも手です。
たとえば、英検4級・5級くらいであれば、範囲も私立中学なら授業で習ったところも相当ありますよね?
たかが英検4級・5級とはいえ、いざ合格証書をもらえば「やった!」という気持ちにもなる。
そして、「それなら次は3級にも挑戦してみよう!」という新たな目標も芽生えてきます。
まずが、子どもに小さな成功体験を味わってもらい、少しずつ大きな成功へと導いてあげてもらえればと思います。
まとめ
中学受験を乗り越えるだけの実力を備えた子どもたち。
実力は十分すぎるほど持っています。
ただ、中学受験を乗り越えた後に危惧されるのは、かれらの精神面が大きいんですね。
モチベーションのなさ、興味関心のなさ、目標のなさ。
これまで、受験に合格することだけを目標にモーレツに勉強していたのが、急に目標を失ってしまい、心にポッカリと穴が空いてしまったような感じ・・・
そんな状態を抜け出すためにも、保護者の方が子どもの興味関心をそそるコンテンツを勧めて、色々な引き出しを用意してあげてください!
コメント
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