早いもので1月22日(水)に行われた千葉大学教育学部付属中学校の第2次選考から1か月がたちました。
今回は、私の教室で初めてこの学校を受験した生徒がおりましたので、その受験までの経過を踏まえて共有できればと思います。
詳しくは千葉大学教育学部付属中のホームページへ
この学校は千葉市内の方はもちろん、近隣の習志野市や船橋市、市川市、四街道市、佐倉市、市原市に保護者ととも居住し、かつ、通学時間が公共の交通機関を利用して片道60分以内の方(自転車や車は不可)であれば、受験可能です。
場所は、JR西千葉駅から徒歩15分くらいのところで、校名のとおり千葉大学のすぐ近くにあります。
試験は、2次選考で行われます。国語や算数、理科などと区分けされておらず、作文や集団討論、総合問題など独自の問題が出ますので、私立中学入試の対策をしていた子には、やや対応しづらいといえるでしょう。
2次選考に進むためには、まず1次選考があります。
1次選考は書類選考なので、ここを突破しないと受験すらさせてもらえません。
今回は、1次選考についてお伝えします。
自己アピール申請書が最大の肝
出願書類は、入学願書・住民票の写し・小学校で作成された調査書・受験料(5000円)のほか、「自己アピール申請書」があります。
1次選考の一番の肝は、この「自己アピール申請書」です。
それほど多くの記載を求められているわけではないので、内容をしっかり書く必要があります。
この自己アピール申請書に書いた内容は、2次選考でプレゼンテーションを行う際に話すべきことになるので、矛盾のないよう注意しましょう。
自己アピール申請書に書いていないことを、プレゼンで話してしまうとかなりのマイナス点になると思います。
アピールする内容は、学習や学校生活、校外での活動などです。
たとえば、絵のコンクールで賞をもらったり、スポーツのクラブチームで入賞した実績があれば書きやすいでしょうね。
ほかにも、クラスの学級委員長になったことや、ボランティア活動をした経験なども材料になりますね。
私の教室の生徒も、学校の絵のコンクールで表彰されたことをアピールしていました。
- 毎日自宅で絵やイラストを描く練習をしたこと
- 春の絵をかく会で毎年賞をもらったこと
- 小さいころから絵をよく書いており、学校の成績で図工は◎ばかりだったこと
こんな内容を10行くらい書いていました。
そして、結果は1次選考突破!
1次はわりと通りやすい傾向にある
千葉大学教育学部付属中学校の1次選考の合格者数は非公表ですが、それほど厳格な審査ではないような気がします。
アピールする内容は1点に絞って、的外れな内容でなければ大丈夫でしょう。
当たり前なことですが、見る人がわかるよう字を丁寧に書くということも忘れないようにしましょう。
添付資料は、成績がわかるものがあればそのコピーがあれば十分です。
なければ自分の作品を写真で撮ったものがあるといいですね。
私の生徒も、自作の絵をスマホで撮影したものをプリントアウトして提出していました。
提出書類の準備だけでなかなか大変ですが、千葉大学教育学部付属中学校を受験する方は、日ごろから様々な活動をして、質の良い経験を積んでいくと有利だと感じます。
良い経験を通じて子どもの人間性や態度も磨かれていきますからね。
実際の結果
1次選考
募集人員 | 志願者数 | 1次選考合格者数 | |
男子 | ー | 199人 | 171人 |
女子 | ー | 205人 | 179人 |
合計 | 男女 合計60人 | 404人 | 350人 |
実際のところ、1次選考は54名が書類で落とされています。
突破率は87%と高いですが、安心はできませんね。
次回は、受験生にとって最も気になる2次選考の様子にお伝えします。
お楽しみに!
コメント
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