令和3年度の公立入試からは、従来の前期・後期の2回制とは異なり、1発勝負の試験となりました。
今回は、主に定員割れとなった高校で実施された2次募集の結果について、振り返ってみたいと思います。
2次募集でもすべての高校が定員割れに・・・
せっかく2次募集までしたのに、募集定員を満たした高校は皆無という結果に・・・
どの高校も大幅に定員に満たない状況です。
おそらくほとんどの受験生は1発試験に戻ったことで、完全に「入試は終わった!」ものと考えて2次募集のことまで頭になかったのではないでしょうか?
2次募集でそこそこいい学校も残っていただけに、最後まで粘った方が賢明ではないかと思えます。
高校名 | 募集定員 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
千城台(45) | 36 | 11 | 11 | 1.00 |
土気(41) | 27 | 2 | 2 | 1.00 |
八千代東(41) | 28 | 3 | 3 | 1.00 |
船橋啓明(47) | 26 | 3 | 3 | 1.00 |
船橋芝山(49) | 8 | 4 | 4 | 1.00 |
市川南(39) | 7 | 3 | 3 | 1.00 |
佐原(57) | 6 | 5 | 5 | 1.00 |
我孫子(48) | 22 | 15 | 15 | 1.00 |
君津(50) | 23 | 0 | 0 | ー |
(*かっこは偏差値 Vもぎ参照)
佐原高校や君津高校といった、かつての名門高(?)も定員に満たないのは驚きでもあります。
2次募集でも不合格者がいる!?
「2次募集なんだから、誰でも受かるんでしょ?」
そんなこと言っているようでは甘い!というデータがこれ。
高校名 | 募集定員 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
船橋豊富 | 39 | 10 | 8 | 1.25 |
浦安 | 45 | 3 | 2 | 1.50 |
沼南 | 69 | 6 | 4 | 1.50 |
佐倉南 | 51 | 14 | 12 | 1.17 |
大原 | 57 | 2 | 1 | 2.00 |
館山総合(海洋科) | 24 | 3 | 1 | 3.00 |
天羽 | 46 | 3 | 2 | 1.50 |
さすがに誰でも受け入れてくれるわけではないんですね。
ほとんどの受験生が合格するとはいえ、それなりの学力、意欲、態度は審査するようです。
今後の展望
2次募集をかけてもこれだけ受験者がいないということは、来年以降は確実に募集定員を減らしてくるでしょう。
千城台や船橋芝山あたりは、40名くらいサクッと減らすんじゃないですかね!?
しばらく公立高校に流れる層は減少傾向にありそうなので、特に底辺校(偏差値30台あたり)や田舎の高校は、競争率が下がりそうな予感です。
わざわざ苦労して受験勉強をしなくても、そこそこの学力があれば誰でも受かってしまう・・・
そういう高校はますます価値が下がってしまいます。
これからは偏差値30台あたりの高校や、田舎の高校は「目指すべき学校」ではなくなる時代が来るでしょう。
高校自体が統合、あるいは淘汰されるのも時間の問題です。
一方で、自分の中で「本気で行きたい!」と思える高校であれば、入りやすくなったのは明らか。
一般選抜でダメだったとしても、2次募集でも十分受かるチャンスがあるのです。
自分が受ける高校が定員割れをする可能性もあるので、最後まであきらめない姿勢で入試にのぞむようにしましょう!
コメント