令和3年度の公立高校入試は3月5日が合格発表。
私の運営する教室でも、合格の報告の連絡や訪問が一斉に集まりました。
この日だけは、学習塾を運営する者として、やりがいと喜びを感じるもの。
今回は昨年度の前期試験との比較をしていきたいと思います。
昨年度(令和2年度前期)との比較
全体的にみると、どの高校も倍率はかなり下がりましたね。
今後も公立離れは加速していきそうな感じがします。
県立千葉高や千葉東、市立千葉といった上位校ですら、倍率1.5以下とは・・・
こんな低倍率今まで見たことがありません。
★主な公立高校
昨年の志願者数 | 昨年の倍率 | 今年の志願者数 | 今年の倍率 | |
千葉 | 428人 | 2.97 | 359人 | 1.40 |
千葉東 | 518人 | 2.70 | 428人 | 1.32 |
検見川 | 482人 | 2.51 | 430人 | 1.33 |
千葉北 | 292人 | 1.52 | 332人 | 1.18 |
磯辺 | 352人 | 1.83 | 345人 | 1.22 |
幕張総合(総合) | 1093人 | 2.68 | 1007人 | 1.47 |
千葉西 | 371人 | 1.93 | 398人 | 1.24 |
千葉南 | 378人 | 1.97 | 394人 | 1.23 |
市立千葉(普通) | 453人 | 2.70 | 418人 | 1.49 |
定員割れの高校も続出!
こちらは、定員を満たす受験者が集まらなかった主な高校(1・2学区)です。
高校名 | 定員 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
千葉女子(家政) | 40人 | 39人 | 40人 | 0.98 |
千城台 | 320人 | 285人 | 284人 | 0.89 |
土気 | 280人 | 253人 | 253人 | 0.90 |
船橋芝山 | 320人 | 313人 | 312人 | 0.99 |
市川南 | 320人 | 313人 | 313人 | 0.98 |
船橋二和 | 280人 | 260人 | 260人 | 0.93 |
浦安 | 200人 | 157人 | 155人 | 0.81 |
八千代東 | 280人 | 254人 | 252人 | 0.91 |
船橋法典 | 200人 | 193人 | 193人 | 0.97 |
今回、意外だったのは千城台高校と市川南高校の2校。
昨年の千城台高校の前期日程の倍率は1.91。
今年はその半分以下の0.89ですからね。立地の悪さが影響したのでしょうか。
昨年の市川南高校の前期日程の倍率は1.64。
今年は0.98とだいぶ下げました。二次募集も行います。
浦安高校は昨年に続いて定員割れ・・・定員を減らしてもこの様。
ますます不人気化が進みそうな予感がします。
低倍率の要因
主な要因は、以下の3点。
- コロナ禍で私学へ相当数が流れた
- 私学無償化の認知
- 中学入試の激化
私立高校はオンライン授業の導入を速やかに実行し、子どもたちに学ぶ機会を提供し続けました。
一方、公立高校の多くはコロナによる休校期間中、何の対策も打てないまま1年が過ぎ去ってしまいました。
実際、公立高校に通う生徒の場合だと、課題のプリントが郵送で届けられただけで終わったとか・・・
これでは、生徒任せのほったらかし。並の高校生では正直しんどいですね。
今後もあと1,2年はコロナの影響が続くことを考えると、サポートの厚い私学に通うのは賢明といえるでしょう。
また、私学無償化によって授業料の給付が利くのも魅力。
世帯年収によって給付額は異なりますが、家庭にやさしいのは確かです。
少子化はもちろんですが、中学入試の人気が上がり、公立中学に通う子が少なくなりつつあるのも要因でしょうね。
来年度の予想
公立高校の低倍率化は、来年、再来年も続くと思われます。
コロナ騒動はそんなに簡単には落ち着きそうにないですからね。
人々の意識が以前のように戻るには、さらに時間がかかります。
ということで、ここ2,3年は公立高校はかなり受かりやすい試験になるでしょう。
「金銭的に私立は厳しい・・・」、「どうしても行きたい公立高校がある」という場合は、確実に合格できるよう勉強に励みましょう!
この「ボーナスステージ期間」を逃さないようにしましょう。
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