中学受験をする保護者が気を付けるべきこと

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菅原 正道

千葉市緑区出身の現役塾長。小中高生を対象とした学習塾で、5年間教室長をつとめる。
これまで、200名以上の受験生を第一志望の学校に送り出してきた。確実に合格するための戦略を組み立てることを得意とする。

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中学受験の合否は保護者の力量で決まる!

海外から日本に来られた方は、非常に教育熱心な方が多いです。
特に中国や韓国は学歴社会ですので(もちろん今の日本も)、
子どもに対する期待・情熱というのは、
日本人の方よりも大きいなと感じます。
なかには父親も母親も子どもの塾代を稼ぐために、休日も削って働いているご家庭もあるくらいです。

ただ、子どものことを思って「働くこと」にいきすぎるのも問題です。

そこで、今回は中学受験をする保護者が気を付けるべきポイント5点についてお話したいと思います。

保護者が気を付けるべきポイント5つ

  1.  子どもの話を聞く
  2.  自宅が子どもにとって居心地の良い場所にする
  3.  子どもに失敗する経験をさせる(甘やかさない)
  4.  親が塾に子どものことを丸投げにせず、受験に関することを勉強する
  5.  ほめる8:叱る2の割合で子どもに接する

1 子どもの話を聞く

これ意外とできていない人多いです。

・子どもの意見も聞かずに、親が勝手に志望校を決める。
・無理やり中学受験をさせる。
・子どもが塾から家に帰って来ても、親はスマホでゲームやったり、YOU TUBEばかり見ている。



これはNGです。

親の勝手な判断で志望校を決められても、子どもは行きたくもない学校に行かされるので、モチベーションが上がるわけがありません。
子どもの将来のことを気遣う気持ちもわかりますが、親のエゴで無理をさせると子どもは反発してますますやる気を失ってしまいます。
また、普段の学校での出来事や友達のことなど、
子どもの話を聞かない親もけっこういます。
いろいろなことをもっと聞いてほしいのに、親が聞いてくれない。
そうなるとどうなるでしょう?
塾の先生や習い事の先生など、他の先生にたまっていたものをぶちまけるようになるのです。
塾は勉強をする場所です。無駄話をするところではありません。
塾に行ってもプライベートな話をダラダラするようでは、学力向上にはつながりづらいです。
学習塾を運営する者として、もうすこし家庭で子どもの話を聞いてあげてほしいなと思います。

2 自宅が子どもにとって居心地の良い場所にする

よく塾に遅くまで残っている子がいます。
その子に聞くと、「家に帰りたくない」と言います。
「家に帰ると、親が夫婦げんかばかりしている」
「家だと親がYOU TUBEばかり見ていてうるさい」
とのこと。
これでは、子どもが頑張ろう!という気持ちがなくなりますよね?
自分の一番身近な存在である親、家庭が荒れているようでは、
子どもの気持ちはいったいいつ満たされるのでしょうか?
せめて子どもが勉強している時間くらいは、静かにしてあげてもらいたいです。

3 子どもに失敗を経験させる(甘やかさない)

子どもの失敗を親が予測して、手を貸しすぎるのも問題です。
人間は失敗やミスを経験することで、次につなげようとします。
この 失敗⇒反省⇒行動 というサイクルを通じて成長するのです。
親が子どもにミスする機会をなくそうと、あれこれ手助けをするのは、
その場しのぎにすぎず、将来的な成長にはつながらないです。

また、毎回塾に行き帰りを車で送ってあげるのもどうかな、と思います。
危険な地域に住んでいるのであればやむを得ないですが、
自宅から塾までの道のりを自分の足を使って行く過程で、
脳が活性化するのです。
自転車をこいだり、歩くことで、血液がからだ全体にまわるので、
勉強のエンジンがかかりやすくなるのです。
こんな絶好の機会を失ってしまうのはもったいない。
車の中でボーっとしながら塾に来ても、ボーっとしたままの状態で授業を受けるハメになり非効率ですよ。
子どもの召使いになっているような親は、結局は子どもをダメにしていますね。

4 親が塾に子どものことを丸投げにせず、受験に関することを勉強する

塾代だけ稼いで、あとは塾に子どもを丸投げ。
塾に行かせさえすれば、勝手に成績は伸びると思っている方もけっこういます。
たしかに、塾に来てもらえれば勉強のしかたや疑問点を解消することなど、
技術的なことは指導できます。
しかし、中学受験を控える小学生の子どもにとって、
もっとも大事なのは、土台となるマインド、つまりメンタル面ですよね。
・今の勉強を頑張ることで、どんなメリットがあるのか、
・中学・高校でどんなことがしたいのか、
・親は子どもにどんな大人になってもらいたいのか、
・先生に対する言葉遣い、礼儀・しつけ。

などなど、勉強をすること以外でも、受験にのぞむ上で身に付けるべきことはたくさんあります。
「塾に行かせているのに成績が上がらない、これは塾の先生のせいだ!」
と言う前に、自分は子どもにどう接しているか、
一度考えてみてください。
「子供は親の鏡」
これはけっこう的を得ている言葉だな、と思います。

5 ほめる8:叱る2の割合で子どもに接する

反抗期を迎えつつある子どもの態度に、
ついイラっとしてしまい、叱ってしまうことありますよね?
でも、子どもなんだから仕方ない部分もあります。
10代のからだというものは、まず骨格、肉付きといった身体の根幹部分から発達し、最後に脳の部分が発達するものです。
ですので、子どもがわけのわからない行動に出たりすることは、
脳の働きが未発達である以上、仕方がないところでもあるんです。
それに叱られていい気分になるものでもありません。
私たち大人でも文句を言われたり、大声で怒鳴られたりすれば、
イラっとしますよね?
子どもも同じで、叱られればストレスがたまるし、反発しようとします。

テストの点数が伸びないという結果だけを見て叱りつける親もいますが、
結果だけを見て子どものがんばりを評価するのは、典型的なダメ親です。
ビジネスとは違い、子どもにとって大事なのは結果ではなく、「成長」です。
ほめるポイントは、子どものがんばり、行動ですね。
「点数が上がったね」という結果ではなく、
「前より計算ミスがなくなったね」
「机に向かう時間が増えてきたね」
「こんなに大雨が降っても歩いて塾に行って頑張ったね」
など、過去の子どもに比べてどれだけ変わったかという行動の変化に着目してあげるといいと思います。

まとめ

今回はこれくらいのご紹介にとどめますが、気を付けるべきポイントは本当に山ほどあります。

少なくとも、上記のポイントの3つまでは、解消できるようにしてください。
塾の経営に関わっていると、子どもの態度を見るまえに、保護者の態度いかんで合否が透けて見えるときがあります。

未成年である子どもの態度にはイラっとくる気持ちはわかります。

でも、そこはグッとこらえてくださいね。

それではまた!

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